エニーキャストアドレス 【anycast address】

概要

エニーキャストアドレス(anycast address)とは、ネットワーク上の所在地を表すアドレスの種類の一つで、特定の複数のノードで共有されているが、データは送信者から最も近い特定のノードにのみ届く特殊なアドレス

エニーキャスト(anycasting)はIPv6などに用意されている仕組みで、ネットワーク上で互いに離れた位置に存在する複数のノードをグループ化し、一つのエニーキャストアドレスを共有する。

送信者がエニーキャストアドレスを指定してデータを送信すると、グループ内で経路的に最も近い一台にのみ届き、他のノードではデータは転送されないよう制御される。DNSルートサーバなどが利用する特殊なアドレスである。

これに対し、ネットワーク上の特定の一台を指し示すアドレスを「ユニキャストアドレス」(unicast address)、ネットワークに参加するすべてのノードを同時に指し示すアドレスを「ブロードキャストアドレス」(broadcast address)、特定の複数のノードを同時に指し示すアドレスを「マルチキャストアドレス」(multicast address)という。

(2020.1.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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