try-catch文 【try-catch statement】
概要
try-catch文(try-catch statement)とは、JavaやJavaScriptなどのプログラミング言語に用意されている例外処理のための構文。try文とcatch文の間の処理で例外が生じると、catch文の後のコードで処理することができる。基本的な書式は「try 処理 catch(変数) 例外処理」で、処理や例外処理が複数の文にまたがる場合は { } で囲んでコードブロックとする。処理の実行中に例外が発生すると例外オブジェクトが変数に代入され、例外処理が実行される。例外が生じなければ例外処理のブロックは実行されない。
例外オブジェクトはJavaではjava.lang.Exceptionクラスのインスタンス、JavaScriptではError型のオブジェクトで、例外の種類やエラーメッセージなどを参照して例外処理の内容に反映させることができる。特定のエラーを指定して処理の内容を記述することもできる。
catchブロックの後にfinally文を置くことができ、その後のコードは例外発生の有無に関わらず必ず実行される。例えば、try{処理A}catch(e){処理B}finally{処理C} という構造にすると、処理Aの途中で例外が発生すると処理B→処理Cの順に、発生しなければ処理A→処理Cの順に実行される。
(2023.11.10更新)