ステートメント 【statement】 stmt
プログラミングの分野では、コンピュータプログラムの構成単位となる、一つ一つの手続きや命令、宣言などのことをステートメントという。日本語では「文」と訳される。複数のステートメントを一つの文のように扱えるようまとめたものを「コードブロック」あるいは「複文」という。
どのようなステートメントを記述できるかはプログラミング言語の仕様によって決まっており、プログラム中で使用する変数や定数、関数の名前やデータ型の宣言、関数の呼び出し、オブジェクトの生成や破棄、変数への値の代入、条件分岐や繰り返し、何もしない(空文)などの種類がある。
ステートメントの区切りも言語によって異なり、ソースコードの1行(改行文字から改行文字まで)を一つの文とするもの、「;」(セミコロン)のような記号によって文の終端を示すものなどがある。JavaScriptでは複数の文を「,」(カンマ)で区切って並べることで一つの文にまとめることができる。
これに対し、単体では特定の手続きを表さないが、記述された処理や計算を行うと一つの値に評価されるような構文を「式」(expression)という。最も普及しているいわゆる手続き型プログラミング言語では、文と式の組み合わせによってプログラムを記述していく。
一般の外来語としての用法
IT分野以外で一般の外来語として「ステートメント」を用いる場面は少ないが、「ブランドステートメント」「ミッションステートメント」のように、企業が方針などをまとめて対外的に公表したもの(「宣言」あるいは「声明」の意)や、金融機関が顧客に送る取引記録(「明細書」の意)をステートメントと呼ぶ例がある。米国では用紙サイズの規格の一つに「ステートメント」があり、5.5×8.5インチ(約139.7×215.9mm)のサイズを表す。
(2024.2.25更新)