異常値 【abnormal value】

概要

異常値(abnormal value)とは、調査や測定、観測などで同種のデータをいくつも取得したとき、ミスなどで混入した誤ったのこと。また、単に傾向から大きく外れた(外れ値)や、何らかの基準を超えて異状を示すを指すこともある。

収集したデータ全体の分布が何らかの傾向を示すとき、この傾向から大きく外れたのことを「外れ値」という。このうち、測定機器の不具合や故障、測定ミス、記入ミスなど、何らかの明確な原因によっておかしなになってしまったものを異常値という。

ミスなどの不手際に限らず、人間の身長を示すが「10m」になるなど、理論的に絶対に起こり得ないを含むこともある。データを取る対象や方法によって、外れ値から異常値と他の外れ値を区別できる場合と、区別がつかない場合がある。文脈によっては外れ値のことを異常値と呼ぶ(両者を特に区別しない)場合もある。

また、医療における検査や、システムや機械の監視など、正常な状態と異常な状態を区別するために測定などをう場合には、異常な状態を示すのことを異常値と呼ぶことがある。この場合にはそのものは正しく得ることができており、「正しく捉えられなかった」という意味合いはない。

(2024.5.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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