for文 【for statement】 forループ / for loop

概要

for文(for statement)とは、多くのプログラミング言語に用意されている構文の一つで、繰り返し(ループ)処理を記述するためのもの。決まった回数の繰り返しを記述するために用いられることが多い。

言語により仕様や構文は異なるが、例えばC言語の場合は「for(初期化;条件;更新)文」という構造になっており、最初に初期化処理を実行し、条件が成り立つ間だけ文を実行し、毎回の文の実行の後に更新処理を実行する。文が複数に渡る場合は{}で括ってブロックとする。JavaJavaScriptなどC言語の記法を受け継ぐ言語の多くも同じように記述する。

初期化と更新には何を記述しても良いが、カウンタ変数の初期値の代入と数え上げを記述して決まった回数だけ繰り返す処理をなわせることが多い。例えば、for(i=0;i<10;i++) のように記述すると、最初に変数iに0を代入し、毎回の処理の後iに1を加算する。これをiが10未満の間だけ繰り返し、iが10に到達するとループを終了する。繰り返し処理中にiを変更しなければ10回繰り返される。

言語によっては上記のような伝統的な記法の他に for(変数 in コレクション) あるいは for(変数:コレクション) のようにコレクションの要素を順番に取り出すイテレータ構文が用意されていることもある。この機能をforeach文のようにfor文自体とは区別して派生構文として用意する言語もある。

他の繰り返し文と同じように、処理の途中でループの制御が可能な構文が用意されている場合もある。例えば、C言語系の言語ではbreak文によってループをその場で強制終了したり、continue文でその回のループ終端までの処理をスキップすることができる。

(2022.1.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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