成果物 【output】 outcome / product

概要

成果物(output)とは、ある特定の事業や活動、プロジェクト、工程、作業などを完遂した結果として得られたものや作り出されたもの。分野や活動の種類により具体的に何を指すかは異なる。

例えば、設計工程によって作り出された設計図や設計書のように、作成があらかじめ計画された上で、工程を遂行した結果得られたものを指す。プロジェクトを計画する際はどの工程でどのような成果物を作るべきか入念に決めておくことが肝要となる。

狭義には発注者へ納品される最終成果物を指す場合もあるが、一般的には途中の過程で作り出される内部的な文書などの要素成果物も含むことが多い。通常はデータや書類、あるいは何らかの物理的な実体として発注者と受注者の間や作業者間で受け渡しできるものを意味する。

要素成果物 (deliverables)

プロジェクトの進行過程で作成しなければならない成果物を「要素成果物」という。発注者へ引き渡す最終的な成果物とは異なり、プロジェクト内部のメンバー間やチーム間で提供したり共有する。

プロジェクト中の各工程が完了したことによって得られる生成物を指す。ソフトウェア開発システム開発の場合は、要件定義書や各種の仕様書や設計書、テスト計画書、データモデル定義書、コンピュータプログラムソースコード、操作マニュアルなどが要素成果物として作成されることが多い。

(2020.5.27更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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