読み方 : サラミほう

サラミ法【salami slicing】サラミテクニック

別名  :salami technique/サラミ攻撃/サラミ技術

概要

サラミ法とは犯罪・不正行為の手口の一つで、一回あたりの金額や影響をごく小さく抑えながら多数の対象や回数に分散して繰り返すことで、全体として多額の利益を得たりシステムへの侵害を成立させたりする手法。薄くスライスしたサラミを少しずつ積み重ねる様子が名の由来とされる。
サラミ法のイメージ画像

代表的な手口として、金融機関の情報システムを不正に改変し、多数の口座から金利や税額の計算の際に生じる端数を特定の口座へ集約して着服する方法がある。個々の口座から流出する金額は1円未満の微小な単位であるため、口座名義人が異変に気づくことは難しく、これを膨大な回数繰り返すことで巨額の資金を詐取できる。

不正に入手したクレジットカード番号から毎月少額ずつ自動決済を行い、利用明細に紛れ込ませて発覚を遅らせる手口もよく知られている。近年では、オンライン決済やサブスクリプションサービスの普及により、こうした少額の不正請求は明細上で見落とされやすくなっており、被害の発見が遅れる傾向がある。

情報セキュリティの分野では、単独では重大な影響を与えない小規模な攻撃や情報収集を繰り返し、最終的に機密情報の窃取やシステム侵害につなげる手法を指して「サラミ攻撃」と呼ぶこともある。アクセスログや監視システムに異常として検出されにくい範囲で活動を継続することで、検知・遮断をすり抜けることができる。

学術分野では、本来一つにまとめるべき研究成果を意図的に細分化して複数の論文として発表し、業績数を水増しする不正行為を「サラミ出版」あるいは「サラミ論文」と呼ぶ。金銭的な詐取とは異なるが、評価制度の抜け穴を突いて実態以上の業績を示す点で、本質的な構造は同じである。外交や政治の交渉において相手が拒絶しにくい小さな要求を少しずつ積み重ねる戦術を「サラミ戦術」という。

(2026.6.15更新)
 

他の辞典等による「サラミ法」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「サラミ法」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
平30修1/平28修6/平27修1/平25秋/平24修6/平22修1】 コンピュータ犯罪の手口の一つであるサラミ法はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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