サラミ法 【salami slicing】 サラミテクニック / salami technique / サラミ攻撃 / サラミ技術
概要
サラミ法(salami slicing)とは、犯罪や不正行為の手口の一つで、一回あたりの数量や影響を発覚しにくい小さな値に抑え、数多くの対象や回数に分散して繰り返す手法。特に、金銭を多くの人から少額ずつ、あるいは少額を多数の回に分けて詐取すること。例えば、金融機関の情報システムを不正に操作・改変し、多数の口座から金利や税額の計算の際に生じる小数点以下の少額を膨大な回数繰り返し着服したり、不正に入手したクレジットカード番号から毎月少額ずつ窃取して取引記録を目立たないように通常の決済に紛れ込ませ、発覚を遅らせるといった手口が知られる。
また、情報システムへの攻撃で影響度の小さい攻撃を何度も繰り返し行う手法や、科学研究において一つの成果を小分けにして何度も論文を出版し論文数を水増しするといった手法をこのように呼ぶこともある。
(2018.6.30更新)