読み方 : いんがかんけい

因果関係【causality】因果

概要

因果関係とは、複数の事象の間に原因と結果のつながりが存在する関係のこと。一方の事象が原因となり、一定の機序を経て他方の事象という結果が生じる関係性を指す。
因果関係のイメージ画像

例えば、降水量が増えると河川の水位が上昇する場合、「降水量の増加」が原因、「河川の増水」が結果である。この関係は、降った雨が地表や排水路を通って河川へ流入する機序によって説明できる。単に2つの事象が同時に起きているだけではなく、原因から結果へ至る経路が存在することが、因果関係を成立させる条件となる。

これと混同されやすい概念に「相関関係」があり、一方の値や状態が変化すると、それに応じてもう一方も一定の傾向を持って変化する関係を指す。相関は因果より広い概念で、因果関係には必ず相関が伴うが、相関があるからといって因果関係が成立するとは限らない。

例えば、河川敷の湿度の変動と河川の水位の変動の間に強い相関が見られたとしても、湿度の上昇が水位を上昇させたわけでも、水位の上昇が湿度を上昇させたわけでもない。両者は「降雨」という共通の原因によって変化しているに過ぎず、双方の間に直接的な関係性はないからである。

このように、複数の事象に影響を与え、見かけ上の関連性である「疑似相関」を生じさせる要因を「交絡因子」という。湿度と水位の例では、降雨が交絡因子であり、湿度と水位はいずれもその結果に過ぎない。交絡因子の存在に気づかないまま相関を因果と取り違えると、誤った判断につながる。

近年では様々な分野で大量のデータを収集・分析する技術が発達し、以前より相関を発見すること自体は容易になっており、交絡因子や偶然の一致に惑わされず慎重に因果関係を見極める姿勢が求められるようになっている。原因とされる事象を実際に操作して結果が変化するかを検証するなど、因果関係を裏付けるための手法が複数考案されている。

(2026.6.23更新)
 

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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