CRP 【Capacity Requirements Planning】
概要
CRP(Capacity Requirements Planning)とは、製造業などにおける生産計画・管理の手法の一つで、製造現場における作業区画や工程単位で計画を立てること。また、そのためのソフトウェアや情報システム。需要予測を元に資材の発注計画を行なうMRP(Material Requirements Planning)の概念を拡張したもので、業務や製造における各工程の設備や人員の能力(許容量)を把握した上で、実現可能かつ最大限に効率的な作業計画を立てたり、負荷の調整を行ったりする。
MRPは製造に必要となる資材の調達を計画するだけだが、CRPは(MRPの結果を受け)各工程がいつどれだけ作業を遂行すべきかを計画する。MRPの要請が現場の生産能力やスケジュールに照らして無理がある場合にはCRPの判断に基づいてMRPをやり直すこともある(クローズドループMRP)。
CRPによる生産計画はコンピュータを中心とする情報システムによって立案されるのが一般的なため、CRPのためのソフトウェアやシステムなどのことを単にCRPという場合もある(厳密には「CRPパッケージ」「CRPシステム」などのように呼ぶ)。また、製造業向けのERPシステムなどにはCRPの機能が含まれていることも多い。
(2019.8.29更新)