稼働率 【operating ratio】

概要

稼働率(operating ratio)とは、設備などがある期間に受けた要求に対して実際に提供した能力の割合。ITの分野では、全時間に対する稼働時間の割合を意味する。

機器やシステム回線などについて、稼働が期待される全時間のうち、故障やメンテナンスで停止している時間を除いた実質の稼働時間の比率を表す。このが高いほど可用性信頼性の高いシステムであると言える。例えば、24時間365日無停止が期待されるシステムの稼働率が99.999%の場合、1年間に5分程度停止していることになる。

他の産業分野では、生産実績(あるいは生産需要、要求)に対する生産能力の比率を意味し、需要に対して十分な能力が提供されているかどうかを測る指標となる。例えば、1日100個の生産能力を持つ製造機械がある日に50個生産すれば、その日の稼働率は50%となる。また、100室のホテルがある日50室埋まっていれば、その日の稼働率は50%となる。

この場合、稼働すべき時間に対して実際に稼働できている時間の比率は「可動率」と呼ばれる。IT業界での稼働率は他業界での可動率にあたる。

(2019.3.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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