ガントチャート【Gantt chart】線表

概要

ガントチャートとは、プロジェクトの工程管理などで用いられる図表の一つで、縦に並んだ棒グラフの列で計画や進捗を視覚的に表したもの。各棒グラフが工程を表し、横方向が時間の経過を表している。
ガントチャートのイメージ画像

1910年代にアメリカの機械エンジニア、経営コンサルタントのヘンリー・ガント(Henry L. Gantt)が考案した図で、横軸に時間、縦軸に工程を並べた二次元の表を用意し、各工程の開始から終了までを帯として書き入れていく。

プロジェクトの開始時にはスケジュールを表す帯が並んでいるだけだが、時間が進むに従って工程の進捗状況や完了などが書き込まれていく。進捗度合いに応じて帯の色や柄を塗り分けて状況を視覚的に表現する場合もある。

表の左端に並んだ工程には場所や担当、開始日や終了日、見積もり工数などを書き入れたり、大項目から小項目へ階層状に分割して各工程の全体での位置が分かるようにすることがある。

工程間に依存関係(工程Aが終わらなければ工程Bに着手できないという関係)がある場合には前工程の終了と次工程の開始を矢印で結ぶが、複雑で大規模なプロジェクトでは矢印が交錯して直感的に把握しにくいという問題もある。

全体の計画や進捗をひと目で確認できる図法として現在も広く普及している。表部分に記載する項目や内容、グラフ部分に書き入れる注釈や進捗の表現方法などに様々なバリエーションがあり、分野や企業、部署によって異なる規約で運用される。

(2018.10.4更新)

他の用語辞典による「ガントチャート」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ガントチャート」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平24春 問31】 プロジェクトマネジメントのために作成する図のうち、進捗が進んでいたり遅れていたりする状況を視覚的に確認できる図として、最も適切なものはどれか。
平21春 問50】 時間を横軸にし、タスクを縦軸に取って所要期間に比例した長さで表した工程管理図はどれか。

▼ 基本情報技術者試験
令6修12 問42】 工程管理図表の特徴のうち,ガントチャートに関するものはどれか。
令6修1 問42】 工程管理図表の特徴のうち,ガントチャートに関するものはどれか。
令4修1 問52】 工程管理図表の特徴のうち,ガントチャートに関するものはどれか。
令3修12 問52】 プロジェクトの工程管理や進捗管理に使用されるガントチャートの特徴はどれか。
平30修1 問76】 ガントチャートを説明したものはどれか。
平29修7 問52】 プロジェクト遂行のための作業の予定と実績を表現するのに適している図表はどれか。
平27修1 問53】 プロジェクト遂行のための作業の予定と実績を表現するのに適している図表はどれか。
平26修1 問53】 工程管理図表に関する記述のうち,ガントチャートの特徴はどれか。
平25修6 問57】 作業の予定と実績を表現するのに適している図表はどれか。
平23修6 問56】 作業の予定と実績を表現するのに適している図表はどれか。
平22修7 問55】 作業の予定と実績を表現するのに適している図表はどれか。