製品ライフサイクル【PLC】Product Life Cycle/プロダクトライフサイクル

概要

製品ライフサイクルとは、ある製品が市場に投入されてから姿を消すまでの販売動向の変遷。または、製品の個体が製造されてから廃棄されるまでの物理的な過程。どちらを指すかは文脈によって異なり、マーケティング領域と製造・資産管理領域とで用法が分かれる。
製品ライフサイクルのイメージ画像

市場における製品ライフサイクルは、一般的に導入期、成長期、成熟期、衰退期という4段階をたどる。導入期は製品の発売直後で認知度が低く、売上は緩やかである。成長期に入ると市場への浸透が進み、売上が急激に拡大する。

成熟期になると需要が行き渡り、売上の伸びが頭打ちになって市場が飽和する。衰退期では代替品の登場や顧客の関心の移行により、販売量が減少していく。製品カテゴリーや産業全体がこの一連の過程をたどることもある。

衰退期を迎えた製品も、そのまま終売に至るとは限らない。名称やパッケージ、機能のリニューアル、新たな用途や顧客層の開拓によって、再び導入期や成長期に相当する需要の高まりを迎える場合がある。定番品として成熟期の状態を長期に渡り安定的に維持する製品も少なくない。

製品個体の物理的なライフサイクルは、企画、設計・開発、製造・生産、販売、運用・保守・サポート、廃棄・回収、リユース・リサイクルといった一連の工程をたどる。この開始から終了までの全工程を対象に、各部門が情報を連携して包括的な最適化や効率化を図る取り組みは、「製品ライフサイクル管理」(PLM:Product Lifecycle Management)と呼ばれる。

製品ライフサイクル管理では、企画・開発部門が持つ設計情報、製造部門の生産データ、販売部門が持つ利用者の利用状況などの情報を一元的に共有し、品質向上やコスト削減、開発期間の短縮につなげることを目指す。近年では環境負荷の低減やサステナビリティへの対応から、廃棄後のリサイクルや再資源化までを見据えた設計や管理の重要性も高まっている。

(2026.6.26更新)
 

他の辞典等による「製品ライフサイクル」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「製品ライフサイクル」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
【平21春】 プロダクトライフサイクルに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令6修7/令1修7/平30秋/平29修1/平28修6/平27秋/平26春/平24修12/平21春】 プロダクトライフサイクルにおける成長期を説明したものはどれか。
【令4修6/令2修12/令1修6/平30春/平28修7/平27修1/平25秋/平23修7】 プロダクトライフサイクルにおける成熟期の特徴はどれか。
【令3修7/平31修1/平26秋】 プロダクトライフサイクルにおける導入期を説明したものはどれか。
【平26修6/平24秋/平23修6/平22秋】 プロダクトライフサイクルにおける成長期の特徴はどれか。
【平24修6/平21修7】 導入期,成長期,成熟期,衰退期などの各段階に応じて,製品改良,新品種の追加や製品廃棄を計画することを表すものはどれか。
【平22修6】 プロダクトライフサイクルにおける成熟期を説明したものはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。