製品ライフサイクル 【PLC】 Product Life Cycle / プロダクトライフサイクル

概要

製品ライフサイクル(PLC)とは、ある製品の発売から終売までの販売状況の時系列の変化。または、ある製品の個体がたどる、製造から廃棄までの物理的な過程。どちらを指しているかは文脈から判断する必要がある。

製品の販売状況のライフサイクルは一般的に、導入期(発売)→成長期(販売急増)→成熟期(飽和、頭打ち)→衰退期(販売減)という過程をたどる。製品カテゴリー全体や産業全体がこのような過程をたどることも多い。

衰退期に入っても、名称やパッケージ、内容などのリニューアル、新たな用途や顧客の開拓などによって新たに導入期や成長期を迎える場合もある。定番化したロングセラー製品は成熟期のまま長期間安定的に推移することがある。

製品個体の物理的なライフサイクルは一般的に、(企画→設計開発→)製造・生産→販売→保守運用サポート→廃棄・回収(→リユース・リサイクル)、といった過程をたどる。この過程の全体に渡って最適化や効率化を図るため、各部門が連携して包括的に管理することを「製品ライフサイクル管理」(PLMProduct Life-cycle Management)という。

(2025.1.18更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。