ディレクティブ【directive】コンパイラディレクティブ

別名  :compiler directive/プリプロセッサディレクティブ/preprocessor directive

ディレクティブとは?

ソースコードに記述される要素の一つで、コードを解釈・変換するコンパイラプリプロセッサといった処理系に対して、動作や設定を指示するためのもの。通常のコードとは異なり、変換後の実行プログラムには内容そのものは反映されない。
ディレクティブのイメージ画像

ディレクティブはソースコードの一部として記述されるが、その内容は実行プログラムには反映されず、処理系に対する指示に用いられる。例えば、C言語の「#include」や「#define」は「プリプロセッサディレクティブ」と呼ばれ、コンパイルが始まる前にソースコードの前処理を行うプリプロセッサが読み取る。

「#include」は指定したファイルの内容をその位置に流し込み、前後のコードと一体的に処理させる。「#define」は特定の文字列を別の値に置き換える。これらはコンパイル工程に作用するだけで、実行ファイルの中には残らない。行頭を「#」などの特定の記号で始める表記法が定められており、通常のコードと視覚的に区別できるようになっている。

Web技術の分野でもディレクティブは使われる。HTMLの「<!DOCTYPE html>」はブラウザに対してHTML5で書かれた文書であることを宣言するもので、ブラウザの解釈方法を決める手がかりとなる。PHPの「declare(strict_types=1)」はインタプリタに対して型の扱いを厳格にするよう指示する。一部のアセンブリ言語では「.data」や「.text」といった記述がアセンブラへのディレクティブにあたり、メモリ上のデータ領域とコード領域を区別するために用いられる。

Webサーバの設定ファイルやシステムの定義ファイルなどでも、動作を指示するキーワードをディレクティブと呼ぶことがある。例えば、Apacheの「ServerName」や「DocumentRoot」といったディレクティブはサーバの動作を制御するための設定項目である。アクセス制限やエラー時の転送先といった動作規則を一行ずつ記述することで、サーバ全体の挙動を定義できる。

他の辞典等による「ディレクティブ」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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