バリデーション 【validation】 バリデート / validate / バリデーションチェック / バリデ

概要

バリデーション(validation)とは、検証、実証、認可、妥当性確認などの意味を持つ英単語。ITの分野では、対象がその仕様や文法などに照らして適切に記述・構築されているか否かを検証するという意味で用いられることが多い。

データのバリデーションといった場合、記述・入力されたデータが、あらかじめ規定された条件や仕様、形式などに適合しているかどうかを検証・確認することを表す。必須の入力事項が揃っているか、数値の欄に数以外のものが記入されていないかといった形式的な妥当性の検証であり、意味論的に適切な内容かどうかは判断しない。

プログラムのバリデーションといった場合、記述に用いたプログラミング言語の文法や、そのプログラムに要求される仕様(書の記述)に則って正しく記述されているかを検証することを表す。これも形式上の検証であり、望ましい動作が行われているか、処理内容に誤りがないかといった意味論的な正しさを確かめるわけではない。

Webページのバリデーションという場合はプログラムの場合と同じように、HTMLCSSなどの言語仕様に基づいてページのマークアップスタイルが正しく記述されているかどうか検証することを指す。Web上にはソフトウェアで自動的にバリデーションを行うサービスなども公開されており、誤った箇所の指摘などを行ってくれる。

装置や機器のバリデーションといった場合は、その装置などが仕様に則って製造されたかや、規格や規制、基準などに適合しているかを検証することを指す。IT以外の分野でも、医薬品や介護などの分野でそれぞれ専門用語として固有の意味や定義が与えられている。

(2023.12.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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