バーティカルバー 【|】 vertical bar / 縦線
概要
バーティカルバー(|)とは、記号文字の一つで、垂直の棒状の記号「|」のこと。システムやフォントによっては似た形の他の文字(小文字Lや大文字I、数字の1など)と区別するため中央が途切れた破線になっているものもある。文字コード標準のASCIIでは124番(16進数で7C)が割り当てられ、標準的な配列のキーボードでは文字領域の右上にある「| \ ー」と書かれたキーをShiftキーを押しながら打鍵することで入力できる。
カンマやピリオドのような文章中で役割を果たす約物ではなく、主に数学で絶対値(|a|で「aの絶対値」)や条件付き確率(P(X|Y)で「条件Yの元でXが起きる確率」)、集合などの定義({x|0<x<1}で「xは0より大きく1より小さい」)などを表すのに用いられる。
プログラミングなどの分野では、C言語やその記法を受け継ぐ多くの言語で論理和演算(OR演算)を表す。単体の「|」がビット論理和(ビットOR)を、二つ連続で並べた「||」が条件式などで用いる論理演算子の論理積を表す。UNIX系OSのシェルやWindowsのコマンドラインなどではパイプ処理を指示する記号としてもよく知られる。
(2022.9.3更新)