二重化 【duplication】

概要

二重化(duplication)とは、機器や部品、システムなどの信頼性耐障害性を高める手法の一つで、同じ構成の機材を二系統用意すること。

コンピュータシステム通信回線などで用いられる信頼性向上策で、片方が障害などで正常に機能しなくなっても、もう一方が稼働を続けることで系全体が停止することを防ぐことができる。

普段から二系統を同時に使用して、障害時には半分の能力で処理を継続する方式(コンピュータシステムの場合は「デュアルシステム」「アクティブ/アクティブ構成」などと呼ばれる)と、普段は片方のみを使用して、障害発生時に即座にもう片方に切り替えて処理を継続する方式(同様に「デュプレックスシステム」「アクティブ/スタンバイ構成」などと呼ばれる)がある。

社会インフラに関連するシステムなど、可用性が特に重視される場合には、同じ構成の系統を3つ以上用意する三重化や四重化といった冗長化われることもある。

(2020.1.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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