待機系 【standby system】 スタンバイ系 / 予備系 / 副系 / 従系 / SBY系

概要

待機系(standby system)とは、同じシステムを複数用意して耐障害性を高めたシステムで、通常時は使用されずに待機しており、障害発生時などに処理を引き継ぐシステムのこと。

情報システム通信回線では信頼性を高めるために、まったく同じように機能する複数の機材やシステムセットを用意することがあり、これを「二重化」「冗長化」などという。

このうち、通常時は一つの系統を用いてシステム運用し、これがトラブルで停止すると残りの系統に交代して運用を継続する方式を「アクティブ/スタンバイ構成」という。通常時に稼働する側を「稼働系」「アクティブ系」「運用系」「現用系」「主系」、非常時に備え待機している側を「待機系」「スタンバイ系」「予備系」「副系」「従系」などという。

一方、普段からすべての系統を稼働させ、負荷分散も兼ねる方式は「アクティブ/アクティブ構成」という。この場合は待機系は存在しない。

(2020.4.10更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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