読み方 : たいきけい

待機系【standby system】スタンバイ系

別名  :予備系/副系/従系/SBY系

待機系とは?

同じシステムを複数用意して耐障害性を高めたシステムで、通常時は使用されずに待機しており、障害発生時などに処理を引き継ぐシステムのこと。
待機系のイメージ画像

情報システム通信回線では信頼性を高めるために、まったく同じように機能する複数の機材やシステムのセットを用意することがあり、これを「二重化」「冗長化」などという。このうち、通常時は一つの系統を用いてシステムを運用し、これがトラブルで停止すると残りの系統に交代して運用を継続する方式を「アクティブ/スタンバイ構成」という。

この構成では、通常時に稼働する側を「稼働系」「アクティブ系」「運用系」「現用系」「主系」などと呼び、非常時に備え待機している側を「待機系」「スタンバイ系」「予備系」「副系」「従系」などという。一方、普段からすべての系統を稼働させ、負荷分散も兼ねる方式は「アクティブ/アクティブ構成」という。この場合は待機系は存在しない。

待機系の待機方式には「ホットスタンバイ」と「コールドスタンバイ」がある。ホットスタンバイは、稼働系と同一の状態で常時起動しており、障害発生時にほぼ即座に切り替えが行われる方式である。一方、コールドスタンバイは通常時は停止または低い稼働状態に置かれており、切り替えまでに一定の時間を要する。復旧速度と運用コストがトレードオフの関係にある。

ホットスタンバイはコストが高い分、ダウンタイムを最小限に抑えられるため、金融システムのように高い可用性が要求される場面で用いられることが多い。コールドスタンバイはその逆で、完全な即時性は求められないが一定のコスト削減が必要な場面に向いている。両者の中間にあたる「ウォームスタンバイ」という形態も存在し、ある程度の起動状態を保ちつつ、完全なホットスタンバイよりも低コストで運用する方式である。

資格試験などの「待機系」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平29秋 問87】 通常使用される主系と、その主系の故障に備えて待機しつつ他の処理を実行している従系の二つから構成されるコンピュータシステムはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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