アスタリスク 【*】 asterisk / アステリスク

概要

アスタリスク(*)とは、記号文字の一種で、中心から放射状に数本の短い線分を伸ばした記号。一般の文書では約物の一つとして注釈や脚注を表すのに使われることが多い。

星型のような5本の、あるいは雪印のような6本の線分が等間隔で放射状に伸びる形状の記号である。5本(five spoked)で表すか6本(six spoked)で表すか、あるいは他の字形を用いるかについて明確な決まりはなく、フォントやシステムによって表示が異なる。

コンピュータ上の文字としては、広く普及している文字コードASCIIで42番(16進数で2A)が割り当てられており、古くから様々な用途で用いられている。コンピュータでは文書における約物としての役割のほか、ASCIIコードに存在しない乗算記号「×」の代用として定着している。

OSコマンドやプログラミングなどでは、任意の文字や文字列を表す特殊な記号(ワイルドカード)として用いられたり、C言語などのポインタ(*a)やソースコード中のコメント(/*コメント*/)、JavaScriptなどの冪乗(xyをx**yと書く)など、特殊な記法の一部として用いられることがある。

似た記号に、電話機のプッシュボタンなどにある星印(スターマーク)があるが、こちらは横線と斜め線を組み合わせた「⚹」で、アスタリスクを横に倒したような形になっている。本来は別の記号だが、ASCIIコードには用意されていないこともあり、アスタリスクと同一視したり代用することが多い。

(2025.8.18更新)

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