USB Type-A 【USB-Aコネクタ】 USB Standard-A / USBタイプA

概要

USB Type-A(USB-Aコネクタ)とは、USB端子の形状の一つで、大きい平たい角型の端子。最も初期に策定されたコネクタ仕様の一つで、主にコンピュータ側のUSBポートに用いられる。

端子形状は幅約12mm×高さ約4.5mmの長方形で、初期の規格では4つのピンが並んでいる。端子には上下の区別があり、上下を逆さまにすると差し込むことができないようになっている。ケーブル側のコネクタの下半分はピン(金属接点)が埋め込まれた樹脂部分となっており、USB 2.0まで対応の初期の製品はこの部分が白色になっていることが多い。

USB 3.0規格では5つのピンが追加され、USB 3.0対応機器であれば高速に通信できる。3.0対応のケーブルは樹脂部分が青く着色されることが多く、旧規格用のものと並んでいても容易に見分けることができる。

規格で定められているのは青色のコネクタだが、メーカーによっては水色や緑、紫など別の色に着色されている場合もある。いずれのコネクタも旧規格に対する後方互換性があるため、旧規格の機器を差し込めば旧規格の仕様で通信できる。

USB Type-Aは1996年に策定された最初の規格、USB 1.0で定められたもので、パソコン本体などコンピュータ側の端子として広く普及している。同時に策定された「USB Type-B」は、より正方形に近い形状で、プリンタなど周辺機器側の端子として利用される。USB機器側の端子はより小型の「ミニUSB」や「マイクロUSB」に移行したが、その後もコンピュータ側はType-Aが主流であり続けた。

USB 3.0からは楕円に近い形状の「USB Type-C」が標準とされ、コンピュータ本体、周辺機器、携帯機器などすべてのUSB対応機器でType-Cへの移行が進みつつある。USB 3.2以降では最新規格での通信うにはType-Cが必須となり、Type-Aはマイクロ端子などと共に非対応となった。

(2024.2.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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