信頼性 【reliability】 リライアビリティ
概要
信頼性(reliability)とは、一定の条件下で安定して期待された役割を果たすことができる能力。機械やシステムの場合は故障など能力の発揮を妨げる事象の起こりにくさ。日常的には「情報の信頼性」というように、信憑性や信用性に近い意味合いでも用いられる。人工物について信頼性という場合、定められた条件(製造元の指定する定格値など)下で一定の期間(耐用年数など)、期待される機能を提供し続けることができる性質を表す。
修理不能な製品の場合は故障や破損のしにくさがそのまま信頼性とみなされ、平均故障率(FIT:Failure In Time)や平均故障時間(MTTF:Mean Time To Failure)などの指標が用いられる。修理可能な製品では平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failures)などで表され、保守性(maintainability/serviceability)を含んだ概念となる。
信頼性にいくつかの性質を加えて、システムが期待された機能・性能を安定して発揮できるか否かを検証するための評価項目として用いる場合がある。よく知られるのは信頼性に可用性(Availability)と保守性(Serviceability)を加えた「RAS」で、これに完全性(Integrity)と機密性(Security)を加えたものは「RASIS」という。
(2019.7.1更新)