読み方 : ビーシーピー
BCP 【Business Continuity Plan】 事業継続計画 / 業務継続計画
概要
BCP(Business Continuity Plan)とは、企業や官公庁などで、通常業務の遂行が困難になる事態が発生した際に事業の継続や復旧を速やかに遂行するために策定される計画。解説 BCPを策定するにはまず、大災害や大事故、疫病、テロ、犯罪被害、社会的混乱など、自社の業務継続に致命的な影響を及ぼす緊急事態を洗い出し、それぞれについて具体的な影響を分析する。
そして、中核事業や中枢的な業務を継続あるいは早期に復旧するために優先的に維持・復旧すべき拠点や機能を定め、目標復旧時間(RTO:)や最低限のサービスレベルを定める。これに基づき各人員や部署が取るべき行動をマニュアル化したり、代替設備などを用意する。
作成されたBCPは危機管理部門だけでなく全社的に周知・共有し、定期的にテストや訓練を行ない、いざという時に滞りなく実践できるようにしておくことが必要となる。このようなBCP策定や改訂、日常からの備えなどを含む活動全体を「BCM」(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)と呼ぶこともある。
(2019.8.18更新)
「BCP」の関連用語
他の用語辞典による「BCP」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「BCP」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令3 問52】 自社の情報システムに関して、BCP(事業継続計画)に基づいて、マネジメントの視点から行う活動 a~d のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
【令2秋 問26】 全国に複数の支社をもつ大企業のA社は、大規模災害によって本社建物の全壊を想定したBCPを立案した。BCPの目的に照らし、A社のBCPとして、最も適切なものはどれか。
【平28秋 問7】 大規模な自然災害を想定したBCPを作成する目的として、最も適切なものはどれか。
【平27秋 問7】 地震、洪水といった自然災害、テロ行為といった人為災害などによって企業の業務が停止した場合、顧客や取引先の業務にも重大な影響を与えることがある。
【平26秋 問40】 A社の内部監査人が同社の事業継続計画(BCP)についてシステム監査を行った。システム監査の指摘事項として、コンピュータ電源のバックアップ対策において、システム運用部門が管理する無停電電源装置のバッテリーに一部劣化が生じていることが挙げられた。
【平25春 問45】 事業継続計画(BCP)における情報システムに関するファシリティマネジメントの施策のうち、大地震によってデータセンタが長期間停止することを想定した施策はどれか。
【平23春 問24】 大規模な災害などによって、企業活動を支える重要な情報システムに障害が発生したような場合でも、企業活動の継続を可能にするために、あらかじめ策定する計画はどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令5修7 問45】 事業継続計画(BCP)について監査を実施した結果,適切な状況と判断されるものはどれか。
【令2修12 問60】 事業継続計画(BCP)について監査を実施した結果,適切な状況と判断されるものはどれか。
【令1秋 問57】 事業継続計画で用いられる用語であり,インシデントの発生後,次のいずれかの事項までに要する時間を表すものはどれか。(1)製品又はサービスが再開される。
【令1秋 問74】 BCP(事業継続計画)の策定,運用に関する記述として,適切なものはどれか。
【令1修7 問60】 事業継続計画(BCP)について監査を実施した結果,適切な状況と判断されるものはどれか。
【平28秋 問60】 事業継続計画(BCP)について監査を実施した結果,適切な状況と判断されるものはどれか。
【平25修6 問71】 システム障害を想定した事業継続計画(BCP)を策定する場合,ビジネスインパクト分析での実施事項はどれか。
【平24春 問42】 システム障害を想定した事業継続計画(BCP)を策定する場合,ビジネスインパクト分析での実施事項はどれか。
【平23秋 問61】 BCPの説明はどれか。
【平22秋 問42】 災害を想定した事業継続計画(BCP)を策定する場合に行うビジネスインパクト分析での実施事項はどれか。