Microsoft Edge

概要

Microsoft Edgeとは、米マイクロソフト(Microsoft)社のWindows 10で新たに採用されたWebブラウザソフトウェア。同社はWindowsの標準Webブラウザとして推奨している。

同社が従来提供してきた「Internet Explorer」(インターネット・エクスプローラ)とは別に新たに開発されたソフトウェアで、Explorer旧バージョンとの互換性は考慮されないが、機能や表示・操作体系が刷新され、Web標準への対応や実行速度なども大幅に向上している。

特徴的な機能として、表示されたWebページの上に「お絵かき」ツールで自由にメモ書きできる機能や、Windowsのパーソナルデジタルアシスタント「Cortana」との連携、ページを読みやすく整形して表示するリーディングモード、Intenet Explorerの互換環境を提供する「IEモード」、垂直タブバーやタブグループ、複数の機器間の設定や履歴の同期などを搭載している。

Windows 10以降に標準で同梱されており、システムを導入後すぐに使い始めることができる、Windows版だけでなくmacOS版、Android版、iOS版、Linux版も無償で配布されている。過去の資産へのアクセスのため、Windows 10にはInternet Explorerも引き続き同梱されていたが、2022年6月で完全にサポート終了となり以後はEdgeへの移行が強く推奨されている。

初版は2015年に発表され、表示・操作を担う中核部分のレンダリングエンジンについて当初は同社が独自に開発した「EdgeHTML」を用いていた。2020年にオープンソースWebブラウザChromium」をベースとした設計に刷新され、米グーグル(Google)社のGoogle Chromeなどに似た操作感となっている。

(2023.1.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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