ブラウザキャッシュ 【browser cache】
概要
ブラウザキャッシュ(browser cache)とは、WebブラウザがWebサーバから取り寄せたデータを、ストレージ上のファイルとして一定期間保管しておく仕組み。同じページを表示する際にいちいちデータを取り寄せ直さなくても良いようにする。Webブラウザはネットワークを通じてサーバからデータを読み込んで画面に表示するが、その際、機器に内蔵されたストレージ(外部記憶装置)にデータを書き込んで保存する。同じページを再度表示する際には、サーバからデータを取り寄せなおすことはせず、ストレージ上のデータを表示する。
サーバがデータを送り出す際にはHTTPのCache-Controlヘッダなどで有効期限が設定され、ブラウザは期限が来るとキャッシュを破棄して再度データを取り寄せる。サーバが期限を指定しない場合の挙動はブラウザによるが、DateヘッダやLast-Modifiedヘッダなどの値から自動的に期限を設定して保管するものが多い。
ストレージの空き領域をキャッシュで埋め尽くしてしまわないよう、ブラウザ側でキャッシュ全体の上限のデータ量やファイル数を決めていることが多い。このため、期限が来ていないデータでも、新しいキャッシュを保存する領域を捻出するために削除される場合がある。
保管期限が長く設定されている場合には、サーバ上の内容が更新されているのに何度アクセスしてもキャッシュのデータを読み込んでしまって表示が更新されない場合がある。そのような時には、強制再読み込み(スーパーリロード)の操作を行うか、設定画面でキャッシュデータの削除(キャッシュクリア)を行えば最新版の取得が行われる。
(2023.7.19更新)