.crdownloadファイル
概要

オープンソースのWebブラウザ「Chromium」と、その派生製品で用いられる仕組みである。Webサイト上のファイルのダウンロードを指示すると、保存先のフォルダに「元のファイル名.crdownload」という名前の一時ファイルが作成され、サーバからのデータ受信が進むにつれてファイルにデータが書き込まれていく。
受信が最後まで完了すると、自動的に「.crdownload」の拡張子が取り除かれ、本来のファイル名に改められる。この時点で利用者は通常のファイルとして開いたり実行したりできる状態になる。Chromiumをベースに開発された「Google Chrome」や「Microsoft Edge」などのブラウザが同様の挙動となる。
通信の切断やブラウザの強制終了、利用者による中断などによってダウンロードが完了しなかった場合、途中まで受信したデータが「.crdownload」ファイルとして保存先に残る。内容は中断時点の状態で途切れており、直接閲覧したり編集したりすることは原則としてできない。中断された処理はブラウザのダウンロード管理画面から再開できる場合があり、再開に成功すれば残りのデータが追記されて最終的に本来のファイルへと変換される。
再開が可能かどうかはWebサーバ側の設定に依存する。HTTPの仕様にはレジューム(途中再開)の仕組みが定められており、サーバがこれに対応していれば中断箇所からダウンロードを続行できる。対応していないサーバでは最初からやり直すことになる。再開が不可能な場合やダウンロードをキャンセルした場合は、手動で削除して差し支えない。
拡張子を手動で本来のものに変更すれば通常のファイルとして認識させることは可能であるが、データが欠落しているため正しく利用できないことが多い。実行形式ファイルや圧縮ファイルではエラーになることが一般的である。動画や音声、テキスト文書など一部の形式では、途中まで保存された内容を確認できる場合もあるが、末尾が欠けているため完全な状態ではない。