ファーストパーティCookie 【first-party cookie】

概要

ファーストパーティCookie(first-party cookie)とは、WebブラウザがWebページを取得する際にWebサーバが一緒に送信するCookieのこと。ページが置かれたサーバ自身が発行するもので、外部サーバが発行する「サードパーティCookie」と区別する際にこのように呼ぶ。

Webにおける「Cookie」(クッキー/HTTP Cookie)とは、Webサーバが送信した短い文字列をWebブラウザに永続的に保管し、そのサーバと通信する際には必ず申告する仕組みである。サーバ側で個々のブラウザ(と利用者)を見分けて状態管理を行うことができる。

ファーストパーティCookieはWebページが送信される際に一緒に送信されるCookieで、ページを送信するWebサーバ自身が発行したものである。ECサイトや会員制サービスなどで利用者の識別やセッション(ログイン状態)の維持に用いたり、アクセス解析で利用者のサイト上での行動解析などに利用されることが多い。

サードパーティCookieとの違い

一方、広告掲載やアクセス解析サービスなどのために、ページ内のimg要素script要素iframe要素などを用いて外部サーバのコンテンツを呼び出して表示・実行している場合、これに付随して外部サーバからブラウザに送られるCookieを「サードパーティCookie」(third party:第三者)という。

サードパーティCookieアクセス解析サービスでサイトへのアクセスを記録したり、広告配信サービスが閲覧者を識別して最適な広告を配信するのに応用されている。複数のサイトが同じサービスを利用している場合、サービス側からはサイトを横断して閲覧履歴を収集・分析することができる。

(2024.8.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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