リファラ 【referer】 リファラー / リファーラ / referrer
WebブラウザがWebサーバへのHTTPリクエスト送信時に「Referer:」ヘッダで申告する情報で、これをたどっていくと閲覧者がどこのサイトから訪問したのか、また、サイト内でどのような軌跡をたどったのかなどを調べることができる。
検索エンジンからの訪問の場合には、URLのパラメータ部分を調べることによって、どんな単語やフレーズで検索した結果ページ(SERP)から来たのかを知ることができる。Web広告の世界では、どのサイト/ページに掲載した広告に効果があったのかを調べることができる重要な項目である。
なお、英単語の綴りとしては “referrer” (途中のrが二重)が正しいが、HTTPヘッダにリファラ仕様が提案された際に “referer” とスペルミスしてしまい、その綴りで標準規格が発行されてしまったことから、以降、HTTP関連では “referer” と綴る表記が定着している。
Refererヘッダ
Webブラウザはページのリンクをクリックあるいはタップして次のページに移る際に、遷移元のページのURLをRefererヘッダとしてHTTPリクエストヘッダ中に記載することになっている。記載の可否や内容はReferer-PolicyヘッダやHTMLファイル中のmetaタグである程度指定できる。
以前はパスやクエリなど完全なURLを記録するのが原則だったが、利用者のネット上での活動履歴をサイト運営者に知らせることになるため、近年では異なるドメイン間の遷移ではドメイン名部分しか送らない(「https://example.jp/dir/page.html?q=query」→「https://exmaple.jp/」)よう変更されている。
プライバシー保護やセキュリティ上の要請から、Refererヘッダの内容を常に空にするWebクライアントや、ブラウザが記載した内容を削除してサーバに転送するプロキシやセキュリティソフトなどもある。また、「https:」接続のサイトから「http:」接続のサイトへはRefererを送らないルールがある。Refererヘッダが無記載の状態を「ノーリファラ」(no referer)という。