クロスセル 【cross-selling】 クロスセリング
概要
クロスセル(cross-selling)とは、小売業などにおける販売促進施策の一つで、ある商品の購入を検討している、あるいは購入済みの顧客に対して、関連のある別の商品を勧めること。家電量販店でスマートフォンのコーナーの脇に充電ケーブルやケースなどの小物を陳列したり、飲食店でメイン料理にサイドメニューや飲料をセットにして販売するといった手法が該当する。
また、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで、レジ前に小さなお菓子や乾電池などを置いて「ついで買い」を誘う手法など、購入する製品との関連性が必ずしも存在しない事例もある。
オンラインショップなどで、顧客の嗜好や属性、過去の購入履歴、過去の同種の製品の販売実績などから自動的にお勧めする商品を決定して提示するようなシステムは「リコメンデーション」(recommendation、レコメンデーション)とも呼ばれる。
なお、これに似た販促手法で、ある商品の購入を検討している、あるいは購入済みの顧客に対して、同じ製品カテゴリーの上位モデルや最新モデルを勧めることは「アップセル」(up-selling)という。
(2025.8.2更新)