Webビーコン 【web beacon】 Webバグ / web bug / HTTPビーコン

概要

Webビーコン(web beacon)とは、Webページに目視できない小さな画像などを埋め込み、端末や閲覧者の識別、閲覧行動の捕捉・追跡などをう仕組み。また、そのために用いられる画像ファイルHTMLタグスクリプトなどのこと。

WebページHTMLファイル)には外部から画像など別のファイルを読み込んでページ内に埋め込んで表示する仕組みがあり、読み込み元はページと同じサーバである必要はない。

これを利用して、外部サーバから1×1ピクセルの透明の画像ファイルを読み込んで埋め込み表示するコードを記述しておけば、ページが訪問者Webブラウザに読み込まれる度に、画像ファイルへのアクセスを通じて間接的に外部サーバ側で記録を取ることができる。

外部サーバとの通信時にCookieを送受信するなどの工夫をうことで、端末や閲覧者に識別番号を与えて鑑別や同定をったり、別の機会や別のサイトへのアクセスを横断的に捕捉、追跡することができるようになる。画像ファイルではなくJavaScriptファイルの読み込みなどを用いる手法もある。

Webサーバ内に記録されるアクセスログを取得・参照しなくても、ページやサイトへのアクセスを記録して解析することができるため、ホスティングされたサイトの管理者向けに提供されるログ収集・解析サービスなどがWebビーコンによる情報収集をっている。

また、HTML形式電子メールHTMLメール)にWebビーコンを埋め込んでおけば、開封確認や開封した閲覧者のメールアドレス(すなわち、送信先のうち現在も有効で使われているアドレス)の収集などが可能なため、メール広告などでも活発に利用されている。受信者の許諾を得ずに無差別にばらまかれるスパムメールに埋め込まれたWebビーコンは「スパムビーコン」(SPAM beacon)と呼ばれることもある。

(2024.1.23更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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