ブックマーク 【bookmark】

概要

ブックマーク(bookmark)とは、「栞」(しおり)という意味の英単語。本を読む時どこまで読んだかわかるように挟んでおく紙片などのことだが、WebブラウザWebサイトアドレス(URL)を名前をつけて記録し、あとから簡単な操作で開くことができる機能をブックマークという。

ブックマークはWebページURLとページタイトルなどの表題を対応付けたデータで、ページを表示している際に簡単な操作で記録することができるようになっている。登録されたブックマークは一覧表示することができ、その中から開きたいものを選んで指定することにより、いちいち検索したりアドレスを打ち込んだりしなくてもページを開くことができる。

多数のブックマークを記録すると必要な物を探すのに時間がかかるようになるため、多くのブラウザでは階層的にフォルダを作成して利用者の好きな方法で分類して整理したり、URL欄の下によく使うサイトを並べることができるブックマークバーなどの機能を提供している。

同様の機能をInternet ExplorerMicrosoft Edgeでは「お気に入り」(favorite)と呼んでいるが、多くのブラウザではブックマークと呼んでおり、この機能の一般的な呼称としてもブックマークという語を用いることが多い。

利用者アカウントを作成してログインできるWebブラウザでは、利用者が保存した情報を異なるコンピュータ間で同期(複製)させることができ、あるコンピュータで登録したブックマークを別のコンピュータブラウザで呼び出すことができる。パソコンスマートフォンタブレット端末など複数の端末を所有している場合に便利である。

ブックマークの登録・閲覧をネットサービスして提供しているWebサイトもあり、「オンラインブックマーク」と呼ばれる。オンラインブックマークはどこからでも同じように開いて利用することができる。オンラインブックマークサービスのうち、他の利用者のブックマークを見ることができたり、コメントや分類情報などを投稿して共有できるようにしたものは特に「ソーシャルブックマーク」と呼ばれる。

ソーシャルブックマーク (social bookmarking)

オンライン上にURL情報を保存し、一部の情報を他の利用者と共有できるサービスをソーシャルブックマークという。オンラインブックマークに利用者間の交流・共有機能を付加したもの。

Webブラウザのブックマーク機能とは別に提供されるが、利用者は専用のアドオンなどを導入すれば通常のブックマークと同じ感覚でサイトを登録することができる。ブックマークサービスに登録した自分のブックマークはインターネットにつながっていればどこからでも閲覧できる。

ソーシャルブックマークは単純なオンラインブックマークサービスとは異なり、多くの利用者でブックマークを共有し、分類や人気度、コメント、解説などの情報を付加していくことに主眼が置かれる。特に、分類に従来のWebディレクトリのような固定的・階層的な分類法ではなく、利用者が自由に設定できる「タグ」と呼ばれる単語やフレーズを利用しているものが多い。

登録時に一つのURLに複数の任意のタグをつけることができ、また、複数の利用者が一つのURLタグをつけることができる。これにより、自分と同じ関心を持つ利用者のブックマークを閲覧したり、自分の思いつかなかった切り口の共通点により新しいサイトを発見することができる。

(2021.12.8更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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