アプリ内ブラウザ 【in-app browser】

概要

アプリ内ブラウザ(in-app browser)とは、スマートフォンなどのアプリの機能の一部として提供されるWebブラウザのこと。オペレーティングシステム(OS)の提供する汎用的なソフトウェア部品を用いて実装されているものが多い。

AndroidにはGoogle ChromeiOSにはApple Safariといったように、スマートフォンタブレット端末向けのOSには標準でWebブラウザが同梱されているが、この標準ブラウザの機能を他のアプリから呼び出して利用できる「WebView」(ウェブビュー)などの仕組みが整備されている。

アプリ内ブラウザはこの仕組みを利用してアプリ内に実装されたWebブラウザ機能で、ChromeSafariWebページ表示機能をアプリに組み込んだものである。利用者が操作画面に表示されたリンクタップすると、画面が遷移してリンク先のWebページアプリ内に表示される。

あくまで表示機能を部品として組み込んでいるだけであるため、Webブラウザ側の機能をすべて利用できるわけではなく、ブラウザ側で管理されているデータキャッシュCookie、保存されたパスワードなど)も利用できない。

なお、リンクを開く際の操作(長押しなど)によって、アプリ内ブラウザではなく標準のWebブラウザを起動してWebページを表示させることもできる。いずれの場合も原則として画面全体にWebページが表示されるため、どちらで表示しているのか一見わかりにくい難点がある。

(2023.7.5更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる