ActiveXコントロール 【ActiveX control】

概要

ActiveXコントロール(ActiveX control)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社が開発した、ソフトウェアを部品化してWebブラウザ上で動的に導入・実行する技術。また、同技術に基づいて作成・配布されるソフトウェア部品。

ActiveXコントロールは単体で起動・実行されるプログラムファイルではなく、インターネットを通じてWebサーバからWebブラウザへダウンロードされ、ブラウザに内蔵された実行環境によって起動される。

ブラウザの機能を拡張する一種のプラグイン(追加機能)として動作し、HTMLスタイルシートCSS)、スクリプトJavaScript)などWebページの標準技術だけでは実現できない機能や表現を可能にする。

Windows実行コードを部品化したものであるため、Webページ中のスクリプトなどに比べ高速に実行でき、Windowsの機能の一部を呼び出して使用することができる。ブラウザが実行されているコンピュータに接続された装置や保存されたファイルにアクセスすることもできる。

標準で対応しているのは同社のInternet Explorerだが、FirefoxChromeなど同社製以外のブラウザでもActiveXコントロールを実行可能にする拡張機能が提供されており、利用者がこれを組み込めば利用することができる。

主に1990年代後半から2000年代初頭にかけて、まだWebブラウザ標準の機能や性能が乏しかった頃には様々なWebサイトやネットサービスで用いられた。ブラウザ技術の進展により次第にActiveXコントロールが必要な用途は減っていき、2015年にInternet Explorerに代わってWindows標準のWebブラウザとなったMicrosoft EdgeはActiveXコントロール非対応となった。

(2019.4.24更新)

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