Webクライアント 【Web client】 ウェブクライアント
WebではHTTP(Hypertext Transfer Protocol)と呼ばれるプロトコル(通信規約)が用いられるが、これはクライアントサーバ型の仕組みを採用しており、WebクライアントがWebサーバに要求(リクエスト)を送り、サーバがこれに答えて応答(レスポンス)を返すという手順を繰り返して通信する。
最もよく利用されるWebクライアントは人間が対話的に操作する「Webブラウザ」(web browser)である。利用者の指定したWebサーバからWebページを受信して表示・印刷したり、利用者から操作を受け付けてWebサーバに要求として伝えたり、入力したデータをWebサーバに送信したりすることができる。
人間が対面で利用するためのソフトウェアだけでなく、システムやアプリケーションが内部的に用いるHTTP通信プログラムや、検索エンジンなどで利用するためにWebページや関連コンテンツを自動的に収集して回る「Webクローラー」(ロボット、ボットなどとも呼ばれる)などもWebクライアントの一種である。
HTTPでは、Webクライアントが自らの名前やバージョンなどをサーバに申告する「User-Agent:」ヘッダが用意されており、クライアントが動作しているコンピュータやオペレーティングシステム(OS)の種類、クライアントの名称や開発元、バージョン番号などをサーバ側である程度把握することができる。ただし、この項目は自己申告であるため、自作のクローラーを一般的なWebブラウザであるかのように偽装する開発者などもおり、完全に正しく識別できるわけではない。
(2023.8.16更新)