ノーリファラ 【no referer】 ノーリファラー / no referrer
概要
ノーリファラ(no referer)とは、WebブラウザからWebサーバに送られる要求データの中に、アクセスしようとしているWebページの参照元ページ(リファラ:referer)の情報が無い状態のこと。WebブラウザとWebサーバの通信に用いられるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)というプロトコル(通信規約)では、ブラウザからサーバへリクエストを送信する際、「Referer」という名称のヘッダ項目に参照元ページのURLを記載する仕組みになっている。
これはページ上のリンクをクリックあるいはタップしてリンク先のページに遷移した際に、リンク元のページから来たことをサーバに伝達する。サーバ側ではページがどこからリンクされているのか、どのページを経由して利用者が来訪したのかを知ることができる。
このRefererヘッダの内容が空になっていたり、そもそもRefererヘッダが記載されていない状態がノーリファラで、サーバは利用者がそのページにどうやって来たのか知ることができない。
ノーリファラとなる状況
起動直後に最初に表示したページや、ブックマークやお気に入りから開いた場合、電子メールソフトでメールに記載されたリンクを開いた場合など、そもそも有効な参照元ページが存在しない状況ではノーリファラとなる。
また、Refererヘッダを無視するWebクライアントを利用している場合、ブラウザの設定で参照元の申告を拒否するように指定した場合、プライバシー保護やセキュリティ上の要請のため通信を中継するプロキシやセキュリティソフトがRefererヘッダを削除して転送した場合にも生じる。
(2024.9.3更新)