レンダリングエンジン 【rendering engine】 レンダラー / renderer
概要
レンダリングエンジン(rendering engine)とは、画像や画面の描画内容を指示するデータの集合を解釈して、具体的な画素の集合に変換するソフトウェア部品などのこと。そのようは処理を「レンダリング」(rendering)という。画像や画面を構成する要素やその関連性、描画ルールなどを特定の形式や書式で記述したデータを与えると、これに従って描画処理を行い、画像データとして出力したり画面に表示する。3DCGなどでは時系列に連続的に描画を繰り返して動画(アニメーション)を生成する場合もある。
通常は単体で用いるものではなく、何らかの機器やソフトウェア、システムの一部として、描画機能を担う装置やソフトウェア部品などをこのように呼ぶ。モジュールやライブラリなど再利用可能なプログラム形式となっており、様々なソフトウェアから共通して利用可能なものもある。
描画する対象の種類に応じて、3次元コンピュータグラフィックスを描画する「3Dレンダリングエンジン」、Webページを描画する「HTMLレンダリングエンジン」などのように呼ぶ。プリンタでは同様の働きをするソフトウェアや装置のことを「ラスターイメージプロセッサ」(RIP:Raster Image Processor)と呼ぶ。
(2024.2.14更新)