HTMLファイル 【HTMLドキュメント】 HTML文書

概要

HTMLファイル(HTMLドキュメント)とは、文字データを記録したテキストファイルの一種で、Webページの構成に用いられるHTML(Hypertext Markup Language)で内容が記述されたもの。ファイル名の標準の拡張子(末尾部分)は「.html」あるいは「.htm」。

HTMLは文字情報の中に特殊な記法(タグ)を用いて制御情報を埋め込むことができる「マークアップ言語」(markup language)の一種で、文字の装飾やレイアウト、画像の埋め込み、ハイパーリンクの設定などを行いWebブラウザなどで表示できるWebページを作成することができる。

HTMLファイルの内容は文字のみで構成されたテキストデータで、メモ帳などのテキストエディタで開くと地の文とタグが混在した状態で表示されるが、Webブラウザなどで開くとタグが制御情報として解釈され、その指示に従って整形された状態で表示される。

<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
 <meta charset="utf-8">
 <title>ページタイトルです</title>
</head>
<body>
 <h1>見出しです</h1>
 <p>ここに本文が入る</p>
 <img src="image.jpg" alt="埋め込み画像">
</body>
</html>
▲ HTMLファイルの例

HTMLファイルはタグを人間が直に記述して作成することもできるが、プログラムによって自動生成したり、WYSIWYGエディタなど専用のソフトウェアやネットサービスを用いてブラウザ上でのWebページの見た目を表示しながら編集する方法が用いられる場合もある。

タグの中には外部のファイルを参照して取り込み、ページ上で一体的に表示するよう指示できるものもある。画像や音声、動画などの非文字データ、見栄えの情報を記述するスタイルシートCSSCascading Style Sheet)、簡易なプログラムを実行できるスクリプトJavaScriptファイル)などを取り込むことができる。外部のファイルを参照しているHTMLファイルは単体では正しく表示できず、参照先のファイルが正しく取得できる状況である必要がある。

(2021.12.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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