p要素【paragraph element】pタグ/p tag
概要

p要素とは、HTMLで段落を表すために用意された要素である。長い文章を意味のまとまりに応じて区切る際に用いられ、開始タグ(<p>)と終了タグ(</p>)で囲まれた内容が一つの段落として扱われる。単に見た目を整えるための要素ではない。
Webブラウザの初期設定では、p要素の前後に既定の余白が設けられ、複数の段落は自動的に間隔を空けて表示される。この余白の大きさはWebブラウザや適用されるスタイルシート(CSS)によって変わるため、見た目を調整したい場合はCSSのmarginプロパティなどを利用する。text-indentプロパティで先頭行を字下げすることもできる。
p要素の内部には、テキストのほか、強調を表すem要素やstrong要素、リンクを表すa要素、画像を表すimg要素など、文章の一部として扱われる要素を含めることができる。一方、見出し(h1~h6)やリスト(ulやol)、表(table)、div要素などのブロックレベル要素を内部に配置することはできず、別のp要素を入れ子にすることもできない。記述の途中でこれらの要素が現れた場合、終了タグが明記されていなくてもその直前でp要素が自動的に閉じられたものとして処理される。
HTMLの仕様上、直後に特定の要素が続く場合はp要素の終了タグを省略することが認められているが、文書の可読性や保守性を高めるため、現在は開始タグと終了タグを明示して記述することが一般的である。なお、単に改行を行いたいだけの場合はbr要素を用い、段落の区切りとは区別して用いる。
HTML4以前ではalign属性を用いて、段落内の文字を左寄せや中央揃え、右寄せに指定することができたが、HTML5ではこの属性は廃止されている。文字の配置や段落上下の余白、行間、1行目の字下げといった視覚的な制御は、CSSのtext-alignプロパティやmarginプロパティなどを用いて指定する方法が現在の標準となっている。HTMLでは文書の意味を要素で表し、見た目はCSSで定義するという役割分担が基本である。