long long型【long long int型】

概要

long long型（long long int型）とは、C言語やC++言語に用意されたデータ型の一つで、long型よりも長い整数を格納することができる型。処理系により異なるが通常は64ビット整数型を指す。負の数が不要な場合は「unsigned」(符号なし)キーワードを先頭に追加する。

C言語には従来からchar型、short型（short int型）、int型、long型（long int型）のサイズが異なる4つの整数型が用意されていたが、C99規格でlong型よりも大きな整数を表すデータ型としてlong long型が導入された。正式にはlong long int型だがintは省略できるため記述しないことが多い。

仕様上は「少なくとも64ビット以上」の長さを持つ符号付き整数型と定義されており、現在のところほとんどの処理系は64ビット符号付き整数型として運用している。表現できる値の範囲は-9,223,372,036,854,775,807～9,223,372,036,854,775,807である。

他の整数型と同じように、「unsigned long long」と宣言することで0と正の整数のみを格納できる64ビット符号なし整数型とすることができる。その場合の値の範囲は0～18,446,744,073,709,551,615となる。

(2023.5.2更新)