default節

概要

default節とは、プログラミング言語条件分岐を記述するswitch文で用いられる節の一つで、条件に一致するが存在しなかったときに実行する処理を記述するもの。省略できる。

switch文は多数の条件分岐を一度に記述することができる制御構文で、多くの高水準言語に用意されている。仕様は言語により異なるが、例えばC言語の場合は「switch){case 値1:文1;break;case 値2:文2;break;…default:規定の文}」という構文となっている。

冒頭のswitch文に記述されたを評価し、各case節と照合する。が一致する節があれば、その節に記述された文あるいはコードブロックを実行する。該当するものが無かった場合にdefault節の処理が実行される。

default節はswitch文に一つだけ記述することができる。通常は末尾に記述するが、どこに記述してもよい。default節を省略した場合、が一致するcase節が無ければ、そのswitch文では何も実行しない。

フォールスルーとbreak文

switch文では、あるcase節の処理を実行し終わると、次に記述されているcase節実行する仕組みになっている。これを「フォールスルー」という。そのcase節のみで終わりにしたい場合は処理の末尾に明示的にbreak文を記述する。

default節も次にcase節があれば自動的にそちらを実行するが、末尾に置かれている場合は次に何もないため処理は終了する。default節を末尾にしない場合には、他のcase節と同じようにbreak文を書かなければ次のcase節実行されてしまうため注意が必要である。

(2024.8.28更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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