ヘッダファイル 【header file】 インクルードファイル / include file / .hファイル
概要
ヘッダファイル(header file)とは、C言語やC++言語などで用いられる、関数などの宣言のみを記したファイル。他のプログラムのソースコードなどに取り込んで一体化することで、宣言された関数などを呼び出して利用できるようにする。C言語などの処理系にはソースコードに外部のファイルの内容を取り込んで結合するインクルードの仕組みが用意されており、「#include <ファイルのパス>」というディレクティブを記述することでプリプロセッサがその位置にパスで指定されたファイルの内容を展開してくれる。
インクルードするファイルに関数などのコード全体が記述されていれば、これをそのまま呼び出して使用できるが、ライブラリ関数などの場合には実装が開発者の元にオブジェクトコードの形でしか提供されないこともある。
そのような場合に、関数の名前や返り値のデータ型、引数の数やデータ型などを記した宣言部分のみを列挙したヘッダファイルをインクルードすれば、その内容に従ってコンパイラやリンカが関数呼び出しを適切に処理してくれるため、本体をインクルードしたのと同じように機能を利用することができる。
(2019.1.10更新)