.cppファイル 【.ccファイル】 .cxxファイル / .cpファイル

概要

.cppファイル(.ccファイル)とは、C++言語で書かれたコンピュータプログラムソースコードが記録されたファイル。拡張子には「.cpp」の他に、「.cxx」「.cc」「.cp」などが用いられることもある。

C++言語はプログラミング言語の一つで、C言語にオブジェクト指向やテンプレートなど様々な拡張を行った言語である。開発者はソースコードを.cppファイルに保存し、コンパイラがこれを解釈して機種ごとに適した実行可能コードオブジェクトコード)に変換する。

C++は原則としてCの上位互換となっているため、.cppファイルにCのコードを記述しても誤りではない。Cと同じように関数などのプロトタイプ宣言のみを抜き出したヘッダファイルが作られることもあり、こちらの拡張子にはCと同じ「.h」か、C++独自の「.hpp」が用いられる。

Cでは慣例としてソースコードを拡張子「.c」のファイルに保存してきたが、C++では「.cpp」「.cxx」「.cc」「.cp」などのバリエーションがあり、環境や処理系によって標準とされるものが異なる。稀に拡張子「.c++」が用いられることもあるが、「+」をファイル名に使用して良いかは環境次第であるため、様々な環境に配布する可能性がある場合は避けたほうが無難である。

(2023.11.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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