読み方 : ビーエスエスアイディー
BSSID【Basic Service Set Identifier】
概要

無線LANのインフラストラクチャモードでは、一台のアクセスポイントとその配下の端末群で構成される最小単位のネットワークを「BSS」(Basic Service Set)と呼ぶ。BSSIDはこのBSSを一意に識別するための値であり、アクセスポイントごとに設定される。MACアドレスと同じ48ビットの長さを持ち、通常は当該アクセスポイントのMACアドレスがそのままBSSIDとして使われる。
複数のアクセスポイントを連携させて一つのネットワークとして運用する構成を「ESS」(Extended Service Set)と呼ぶ。ESSでは管理者が32バイトまでの任意の文字列をネットワーク名として設定でき、この識別名を「ESSID」という。単に「SSID」という場合は通常ESSIDを指す。同じESSに属する複数のアクセスポイントは共通のESSIDを持ちながら、それぞれ異なるBSSIDを割り当てられる。利用者からは一つのネットワークに見えていても、内部では複数のBSSIDが存在する。
現在の無線LAN環境では、オフィスや家庭内に複数のアクセスポイントを設置し、端末が移動しながら接続先を切り替える「ローミング」(roaming)が可能な場合が多い。その際、端末はESSIDだけでなくBSSIDも参照しながら最適なアクセスポイントへの接続を維持する。また、一台のアクセスポイントが複数のSSIDを提供する「マルチSSID」機能では、SSIDごとに異なるBSSIDが割り当てられる。利用者がBSSIDを直接意識する場面は少ないが、WindowsやmacOSの診断機能、無線LAN解析ツールではSSIDと共にBSSIDが表示され、同名ネットワークの識別や通信障害の解析に活用される。
(2026.6.16更新)