構造体 【structure】 構造型

概要

構造体(structure)とは、C言語などのプログラミング言語が持つデータ型の一つで、複数の異なるデータ型変数を一つにまとめたもの。言語によっては似た機能が「ユーザー定義型」「レコード型」などの名称で提供されている場合もある。

構造体の定義は新たなデータ型を定義するようなもので、開発者は構造体の名前を決め、含まれる変数配列などを列挙する。構造体に含まれる要素を「メンバ変数」(member variant)あるいは単にメンバと呼び、それぞれ固有の名前が与えられる。構造体の要素として定義済みの別の構造体を指定して入れ子にすることもできる。

構造体が定義できたら、変数を宣言するようにその構造体の実体を宣言することで実際にプログラム中で構造体を扱うことができるようになる。変数のように代入(全要素が代入される)したり、関数引数戻り値として使用することができる。

オブジェクト指向言語クラスに似た概念で、メソッドを持たず継承できないクラスのようなものと考えることもできる。C言語の場合は構造体の定義や宣言をうためにstruct文が用意されている。

(2019.4.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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