レンジ【range】
レンジとは?
範囲、幅、域、射程、航続距離、変動する、及ぶ、分布する、並べる、整理する、などの意味を持つ英単語。日常語としては電子レンジやオーブンレンジを指すことが多いが、ITの文脈では値や信号が変動しうる範囲(最小値から最大値までの区間)を意味することが多い。

プログラミングでは、変数やデータ型が取りうる値の最小値から最大値までの区間をレンジということがある。例えば、8ビット符号なし整数であれば0~255がそのレンジである。想定する範囲を超えた値が入力された場合は「レンジエラー」(範囲外エラー)として処理される。PythonやRubyなどの言語では、連続する整数の範囲を生成する組み込み関数やオブジェクトを「range」と呼び、ループ処理などに活用される。
信号処理や映像、音響の分野では、機器や信号が扱える値の幅をレンジと表現する。中でも、再現可能な最大値と最小値の比率を「ダイナミックレンジ」(dynamic range)と言い、この値が大きいほど明暗や音量の差をより細かく表現できる。デジタルカメラや音楽制作機器など、様々な機器の性能指標として参照される。
表計算ソフトでは、複数のセルをまとめて参照・操作する単位をレンジ(セル範囲)と呼ぶ。Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートでは数式や関数の引数としてレンジを指定することが多い。「A1:C10」のようにセルのアドレスで始点と終点を繋げて表記すると、両者を含む範囲に含まれるセル群が対象に指定される。
製品の性能・価格帯を示す文脈でもレンジという語が使われることがある。同カテゴリーの製品群をグレードで分類した際、上位モデルを「ハイエンド」、下位モデルを「ローエンド」というが、両者の中間を「ミドルレンジ」(middle range)あるいは「ミッドレンジ」と呼ぶ。スマートフォンやパソコンの製品紹介で頻繁に用いられる区分である。企業の基幹業務向け中規模コンピュータシステムを「ミッドレンジサーバ」と呼ぶこともある。