Kotlin

概要

Kotlinとは、チェコのジェットブレインズ(JetBrains)社が開発・公開しているプログラミング言語Java言語を元に一部に変更を加えたオブジェクト指向言語で、プログラムJava仮想マシン(JVMJava Virtual Machine)上で動作する。

基本的な仕様や記法の多くはJavaから受け継いでいるが、簡潔に記述できることを重視しており、同じJVM言語であるGroovyScalaと共通する機能や記法が多く取り入れられている。Javaとの相互運用性は高く、JavaプログラムとKotlinプログラムを組み合わせて開発を進めることができる。

Javaと大きく異なる点として、null値を安全に取り扱うための様々な仕様が用意されており、Javaプログラム不具合として大きな比率を占めるNullPointerException例外の発生を大きく抑え込むことができる。

2011年に発表され、同社の統合開発環境「IntelliJ IDEA」で標準的に利用できるほか、Java開発環境として人気のEclipseNetBeansに対応したプラグインも公開されている。2017年にはAndroidスマートフォン向けの開発環境Android Studioが標準対応し、2019年には米グーグルGoogle)社がAndroidアプリ開発の主要言語に採用したことから急速に注目が高まっている。

「Kotlin」の名称の由来は、同社の開発拠点がある露サンクトペテルブルク市沖合のバルト海に浮かぶコトリン島(ロシア語:Котлин)で、その名は「やかん」(boiler)を意味するロシア語 “котел” (コテル)に由来するとされるため、初期のロゴマークはやかんを象ったものが用いられていた。

(2021.8.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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