条件式 【conditional expression】
概要
条件式(conditional expression)とは、プログラミング言語などで用いられる式の種類の一つで、値や式の比較や論理演算を組み合わせたもの。計算結果は真(true)または偽(false)となり、プログラムの分岐条件の記述などに用いられる。二つの項が満たすべき関係を関係演算子(比較演算子)によって記述し、複数の関係を論理演算子によって組み合わせることができる。項は値(リテラル)や変数のほか、算術式や関数などを置いて計算結果を評価させることもできる。
関係演算子は二項を比較してどのような関係にあるかを表す演算子で、「等しい」(C言語では“==”)、「等しくない」(同“!=”)、「より大きい」(同“>”)「以上」(同“>=”)「より小さい」(同“<”)「以下」(同“<=”)などがある。論理演算子は命題の関係を記述する演算子で、「ではない」(NOT演算/C言語では“!”)、「または」(OR演算/同“||”)、「かつ」(AND演算/同“&&”)などがある。
条件式はこれらを組み合わせて記述する。例えば「a > 0 && a < b」という式は「aが0より大きく、かつ、aがbより小さい」という意味で、計算時のaやbの値によって、この条件が満たされる場合は式の値は真(true)に、満たされない場合は偽(false)になる。
条件式は「if( a > b )[ … }」といったようにif文やwhile文などの制御構文の条件として記述するほか、言語によっては「t = a > b;」のように演算結果をブール型の変数などに代入できる場合もある。
(2019.1.19更新)