Scala 【Scalable Language】
概要
Scala(Scalable Language)とは、Java仮想マシン(JVM)を実行環境とするプログラミング言語(JVM言語)の一つで、オブジェクト指向言語と関数型言語を融合したユニークな設計が特徴。豊富なJavaのクラスライブラリなどをそのまま使用できるため実用性が高く、Javaで記述されたプログラムとの連携も容易である。関数型言語の中では(研究・教育目的以外の)実際の開発現場での人気が最も高い言語の一つとなっている。
関数型の特徴を活かして処理を簡潔に記述できるほか、型推論や静的型付け、型クラスなどデータ型についての仕様が充実しており、冗長になりがちなコードをシンプルに記述したり、型にまつわるバグを生じにくくすることができる。非同期処理や並行処理、分散処理のための機能も標準ライブラリに含まれており、大規模な並列システムなどの開発にも適している。
2003年にスイス連邦工科大学ローザンヌ校のマーティン・オーダスキー(Martin Odersky)氏によって開発され、BSDライセンスおよびApacheライセンスに基づきオープンソースソフトウェアとして公開された。動作環境としてJVM以外にもLLVMに対応し、JavaScriptへの変換も可能となっている。初期には.NET Frameworkもサポートされたが2012年で廃止となった。
(2019.9.3更新)