加算代入演算子 【+=】 addition assignment operator
概要
加算代入演算子(+=)とは、プログラミング言語で用いられる演算子の種類の一つで、変数の値の現在の値に指定した値を足し合わせるもの。代入演算子(=)と加算演算子(+)を組み合わせた複合代入演算子の一つ。C言語やその記法を受け継ぐ多くのプログラミング言語では、「a=1;」という文は「aに1を代入する」という操作を表し、これを代入演算子という。一方、数値の加算は算術などと同じ「+」(プラス記号)を用いて「a+1」のように記述する。
変数の値に特定の値を加算したい場合、「a=a+1;」のように「現在のaの値に1を加算し、結果をaに代入する」という操作として記述するが、加算代入演算子を用いると「a+=1;」のように短縮して記述することができる。記述の意図が明確になり、変数名が長い場合には一度の記述で済むため簡潔になる。
このように演算と代入を組み合わせた複合的な演算子を「複合代入演算子」(compound assignment operator)と呼び、加算と組み合わせた「+=」以外にも、減算の「-=」、乗算の「*=」、除算の「/=」、剰余の「%=」などがある。論理演算子やビット演算子などと組み合わせたものを用いることもある。
(2023.7.10更新)