即値 【immediate value】 イミディエイト / 直値 / 即値オペランド / immediate operand

概要

即値(immediate value)とは、アセンブリ言語機械語で、命令が扱う対象の指定(オペランド)としてコード中に直に書き込まれた数値のこと。

操作対象としてメモリ上の番地やレジスタ名などではなく、記述した値そのものを指定することからこのように呼ばれる。

例えば、x86系プロセッサの標準的なアセンブリ言語で、「mov ax,bx」という命令は「BXレジスタの内容をAXレジスタにコピーせよ」という意味になるが、「mov ax,0」とした場合は「AXレジスタに0を代入せよ」という意味になる。この「0」のように、対象となるデータそのものをコード中に記したものを即値という。

また、高水準プログラミング言語ソースコード中に直に書き込まれたデータのことや、そのようなデータの記述形式を即値ということもあるが、こちらは「リテラル」(literal)と呼ぶのが一般的である。

(2020.2.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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