読み方 : パイエンブ
pyenv
概要

Pythonはバージョン2系から3系への移行時に仕様が大きく変更されており、古いコードが新しい処理系でそのまま動作しないケースがある。また、ライブラリやフレームワークによっては動作を保証するバージョンが明示されていることも多く、開発・運用の現場では複数バージョンのPythonを使い分ける場合がある。
pyenvを使うと、任意のバージョンのPythonをシステムの標準環境とは別にインストールできる。バージョンの設定はシステム全体、ログインユーザー単位、ディレクトリ単位のいずれかで指定でき、コマンド実行時に内部の仕組みによって適切なPython実行ファイルが自動的に選択される。
例えば、あるプロジェクトではPython 3.10を、別のプロジェクトではPython 3.13を使うといった運用が可能で、手作業で環境を切り替える手間を省くことができる。既存プログラムの保守と新規プログラムの開発を同じコンピュータ上で並行して進める必要がある場合にもよく利用される。
ただし、pyenvが管理するのはPython本体のバージョンであり、同一バージョン内でインストールするパッケージの構成は分離されない。複数プロジェクト間でパッケージのバージョンが競合する場合は、Pythonに付属する「venv」(旧virtualenv)などの仮想環境ツールと組み合わせて使用する。pyenvでバージョンを管理し、その上で各プロジェクト専用の仮想環境を作成するという運用が一般的である。
(2026.6.19更新)