読み方 : まえはんていループ

前判定ループ【前置判定ループ】pre-test loop

概要

前判定ループとは、プログラムの繰り返し処理において、各回の処理を実行する前に継続・終了の条件を判定する方式。条件が成立している間だけループ本体が実行され、最初から成立しない場合は処理が一度も実行されないまま次へ進む。
前判定ループのイメージ画像

繰り返し処理は条件判定の位置によって「前判定ループ」と「後判定ループ」に分かれる。前判定ループでは条件判定をループの先頭に置き、処理の実行可否をその結果によって決める。実行の順序は「条件判定 → 処理 → 条件判定 → 処理 → …」となる。

最初の判定時点で条件が成立していなければ、ループ本体は一度も実行されずにスキップされる。この動作により、対象データが空である場合や処理の前提条件が整っていない場合に、ループ内の処理を安全に読み飛ばすことができる。条件が成立し続ける限り繰り返しが継続され、不成立になった時点でループを抜けて後続の処理へ移行する。

C言語などのwhile文やfor文が前判定ループの代表的な制御文である。while文は括弧内の条件式をループ先頭で評価し、真であればブロック内の処理を実行してから再び条件を評価する。for文は初期化・条件判定・更新の三つの式を一つの構文にまとめたものであり、条件判定は各繰り返しの先頭で行われる。JavaやC#、JavaScript、Pythonなど、C言語の構文を受け継ぐ言語の多くが同様のwhile文とfor文を備えており、いずれも前判定ループとして動作する。

これに対し、後判定ループは処理を実行してから条件を判定する。C言語などのdo-while文がその代表例であり、最初の判定前に必ずループ本体が一度実行される。前判定と後判定のどちらを用いるかは、初回実行前に条件を確認する必要があるかどうかによって決まる。

(2026.6.24更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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